ぎょしゃ座
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ぎょしゃ座 (Auriga) | |
![]() |
|
略符 | Aur |
属格 | Aurigae |
英語での意味 | the Charioteer |
赤経 | 6 h |
赤緯 | 40° |
観測可能地域の緯度 | 90° - -40° |
正中 | 5月20日21時 |
広さの順位 - 総面積 |
21位 657 平方度 |
明るい星の数 視等級 < 3 |
4 |
最も明るい星 - 視等級 |
カペラ 0.08 |
流星群 |
|
隣接する星座 |
ぎょしゃ座(馭者座、Auriga)は星座の1つ。トレミーの48星座のうちの1つ。
1番明るい星はカペラ(α Aurigae)である。この星は、神話のヤギ、アマルテイアに関係している。3つの星、ε、ζ、η星は、「子供」と呼ばれる。
目次 |
[編集] 特徴
ぎょしゃ座には連星が多い。カペラ、メンカリナン(β Aurigae)、アル・マーズ(ε Aurigae)、サダトニ(ζ Aurigae)等が代表的なぎょしゃ座の連星である。アル・マーズは最も変わった種類の連星である。変光周期は27.1年で、約2年間食が続く。肉眼で見えるほうの恒星は黄色を帯びたF型の超巨星である。伴星のタイプは不明である。サダトニは、変光周期970日である。主星はK型の超巨星である。伴星はB型の主系列星である。これらの2種の連星は連星進化の非常に珍しい段階にある。
[編集] その他の天体
[編集] 神話
この星座は Rukubi(戦車)としてバビロニアの時代にさかのぼる可能性がある。ローマ人はこの星座をヘーパイストス(ウゥルカーヌス)の息子で、足の不自由なアテネ王エリクトニオスであると考えた。この人物は、女神アテナ(ミネルウェ)に助けられ、4頭立ての戦車馬車を発明した人物であるとされる。足の不自由なこの王は、戦車で大いに戦績をあげたとされる。
[編集] 五車星
中国天文学ではぎょしゃ座の4つの星とおうし座のβ星を結んだ五角形に注目し、「五車星」と呼ばれた。 日本ではマンガ『北斗の拳』で取り上げられた。