つなぎ
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つなぎは、からだの足首から首元までを一着で覆うことができる衣類の総称である。
[編集] 概要
首元から股までが1本のファスナーで一度に開くようになっている。 ファスナーは上下どちらからも開けられるダブルファスナーになっているものが多く、男性の小用の場合はつなぎを脱がずに済ませることができる。
多くは着用者の身体を保護する役割が強い丈夫な布で作られている。 防水加工や防炎加工がしてある場合もあり、逆に通気性を持たせるため一部をメッシュ素材にしたり開口部を多く設けているものもある。
上下に分かれた服装は、ウエスト部分から汚れや破片などが服の中に侵入する可能性があり、また機械を使った作業の際に、作業部に近いウエスト部分の布に余裕があると機械に巻き込まれる危険性もある。 そのため、ウエスト部分の開口部をなくしたつなぎが整備士や塗装業者の作業着として多く用いられる。 消防士やレスキュー隊など、危険な場面での作業服もほとんどがつなぎである。
近年はカーゴパンツなどと同じ作業服から派生した衣類の一つとして、ファッション性の高いものも売られている。 学校の吹奏楽部やレストランの制服といった今までにない職業、場面でも多く用いられるようになってきている。
また今まではトイレが面倒であったり、作業着としてのイメージが強かったために男性の着るものという印象が強かったが、現在では多くの場面で使われ女性も多く着用しているためそのような印象は薄れている。
[編集] 着用法
股下の長さや座高があったものでないと非常に着にくく、動きずらくなってしまうため、購入の際は試着をしてからが望ましい。 前部のファスナーを開け、足から入れて全身が入ったらファスナーを閉める。
作業で着用する際はつなぎ本来の目的に沿い、足首や手首の開口部は、体型に合わせて隙間のないようにしっかりと締める。
休憩時や暑い時期には、下半身部分だけを着て上半身部分は脱ぎ、袖を腰に巻いて結んでしまっている着用法も良く見られるが、この姿で作業を行ったりすることは厳に慎むべきである。