ろう石
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ろう石（蠟石、蝋石、ろうせき）は、蝋のように半透明で、やわらかい石を言う。
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[編集] 鉱石のろう石
ろう石は、葉ろう石（パイロフィライト）などを含むロウ感のある鉱石である。葉ろう石のほか、カオリナイト、ダイアスポア、コランダム、セリサイト（絹雲母）、明ばん石などの鉱物が含まれている。流紋岩やデイサイトなどが熱水作用を受けて生成したと考えられている。
日本では、岡山県備前市三石、広島県庄原市勝光山などが産地。耐火レンガやガラス繊維などの原料として利用されている。
[編集] ろう石鉱物
ろう石を構成している鉱物をろう石鉱物という。
[編集] 筆記具のろう石
小さく切断された滑石（かっせき）であり、筆記具として用いられる。主な用途は建設現場や鉄工所・造船所などで鉄板などに作業のための記号や指示を記入するためである。
子どもはこれで地面や塀などに落書きをしたり、石蹴りなどの遊びで使われる図形を描いたりする。
コンクリートの地面や石垣などに絵を描くのに適しており、描いた絵は比較的容易に消すことができる。
利用法はチョークと似ているが、描かれる線の色は白色のみである。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 沼野忠之 『岡山の鉱物』 日本文教出版〈岡山文庫〉、1980、ISBN 4-8212-5092-6。
