アナス・フォー・ラスムセン
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アナス・フォー・ラスムセン(Anders Fogh Rasmussen、1953年1月26日 - )は、デンマークの政治家。2001年からデンマークの首相。自由党所属。公約は古典的自由主義であるが、実際はリベラル路線で同性結婚も容認している。
2001年の総選挙で当時の首相ポール・ニューロップ・ラスムセン党首率いる与党社会民主党を破り、首相に就任した。この選挙は1920年以来議会で第一党を維持していた社会民主党がその座を転落するという、デンマーク政治史上重大な転換点となった。以後ラスムセンは保守党とデンマーク党との連立政権(デンマーク党は閣外協力)を維持し、2005年の選挙において大苦戦しながらも辛くも過半数を守りきり、現在二期目の政権を担当している。
彼の政治路線はそれまでのデンマーク政府のそれと比べて大きく右派よりであり、小さな政府を志向して規制緩和と民営化を進めるという公約を掲げていたが、実際の政権運営は福祉国家に強く関係している。また、デンマークへの移民を制限する法律も制定したが、国際的に見るとこの法律ですら、相当以上に移民に寛容な内容である。
ラスムセンは1953年にユトランドで生まれた。彼は若いときから活発に政治活動を行い、常に多数派を歩んできた。1978年に初当選し、Poul Schlüter政権のもと1987年から1990年まで税務大臣を、1990年より税務経済大臣を務めた。1992年に、彼は議会へ不正確で不十分な報告を行なったとして法廷で取調べを受けた。自身は否認したものの不信任案の提出を受け、大臣を辞職した。
ラスムセンは2002年の7月から12月まで欧州連合(EU)の議長を務め、EU中心主義およびエレマン=イェンセン・ドクトリンの支持を表明した。
彼は多くの著書があり、3人の子供がいる。
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