アニー・ジラルド
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アニー・ジラルド(Annie Girardot,1931年10月25日 - )はフランス・パリ出身の女優。誕生名はAnnie Suzanne Girardot。
プロ・デビューは、1954年パリ・コンセルヴァトワール卒業後、コメディ・フランセーズの舞台に立った時である。彼女は、劇団に1957年まで残り、出演の合間には、テレビやラジオ、パリのナイトクラブへの出演も行っていた。映画には1955年にデビュー、暗黒街での不審な悪女を演じることが多かった。彼女のイメージが変わるのは1960年出演したルキノ・ヴィスコンティ監督の『若者のすべて』からである。この作品で共演したレナート・サルヴァトーリと結婚し、死別するまで一緒だった。60年代初めには、ヴィスコンティやマルコ・フェレーリ監督のイタリア映画の作品に出演するが、70年代は彼女より若いイザベル・アジャーニなどの新人の母親役として活躍した。だが、60年代、70年代でもコメディ・フランセーズの経験を基にコメディ映画にも出演している。多数の映画に出演しているが本邦未公開作品が多い。
[編集] 主な出演作品
- 殺人鬼に罠をかけろ -Maigret tend un piège (1958)
- 若者のすべて -Rocco e i suoi fratelli (1960)
- 悪徳の栄え -Le Vice et la vertu (1962)
- 悪い女 -Le Crime ne paie pas (1963)
- マンハッタンの哀愁 -Trois chambres à Manhattan (1965)
- パリのめぐり逢い -Vivre pour vivre (1967)
- あの愛をふたたび -Un homme qui me plaît (1970)
- 暗殺の報酬 -Adieu blaireau (1984)
- メルシー・ラ・ヴィ -Merci la vie (1991)
- レ・ミゼラブル -Les Misérables (1995)
- ピアニスト -La Pianiste (2001)
- 隠された記憶 -Caché (2005)