アンパン道路
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アンパン道路(あんぱんどうろ)とは、札幌市豊平区にある月寒通(国道36号線)と平岸通(国道453号線)を結ぶ道路の通称である。区間には、現在の白石藻岩通の一部と重なる部分もある。
現地にある「さっぽろ・ふるさと文化百選」案内銘板によると、明治時代に豊平町(ほぼ現在の豊平区・清田区・南区の領域に相当)役場のある月寒地区とにりんご栽培で有名だった平岸地区を結ぶ連絡道路の必要性が強くなってきた。明治44年、旧豊平町は当地に駐留していた歩兵第25連隊に道路建設の協力を要請、地元民も参加して全長約2.6キロメートルの道路建設工事が行われ、4か月の工期で道路は完成した。
町は道路工事に従事した兵士に間食としてあんパンを配布(このあんパンは月寒あんぱんとして現在も発売されている)したことから、この道路はアンパン道路という通称で後世親しまれることとなった。