イシクラゲ
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イシクラゲ | ||||||||||
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分類 | ||||||||||
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学名 | ||||||||||
Nostoc commune | ||||||||||
和名 | ||||||||||
イシクラゲ | ||||||||||
漢名 | ||||||||||
葛天米 天仙菜 |
イシクラゲ(Nostoc commune Vauch.)は、食用にされるネンジュモ属の陸性藍藻の一種。
子嚢菌門のきのこのイシクラゲはイシクラゲ(子嚢菌)を参照のこと。
[編集] 概要
世界各地の裸地の土の上に生育し、寒天状の群体を形成する。群体の寒天質の基質の中に細胞が1列に連なり異型細胞を交える数珠状の細胞糸が埋もれている。ネンジュモ(念珠藻)の名称はこの細胞糸の形態に由来する。イシクラゲに近縁なネンジュモ属の食用藻に清流の浅瀬の石や草に付着するアシツキ(カワタケ)や、北方ユーラシアの乾燥した草原地帯の地表に生育する変種の髪菜(Nostoc commune var. flagelliforme)が知られている。
日本では、本州中部以西、四国、九州に普通。庭先や道ばたなど様々な裸地の地表、コンクリート面などで見られ、雨が降った後に藍緑色寒天質の膨潤した群体が突然目立つようになるため気味悪がられる事も多い。乾燥状態では地面にへばりついた黒いかさぶたのように見え、手で揉めば小片-粉末状に壊れる。
[編集] 利用
日本で古来から食用にもされ、丁寧に付着した土や枯れ葉などを除去して湯通しし、酢の物などにして食べる。別名にイワキクラゲ(岩木耳)や姉川クラゲ(滋賀県姉川に因む)など。
中国では変種で細長い髪菜が煮込み料理の素材として珍重されてきた。主に、「発財」(財を成す)との語呂合わせによるものであるが、乱獲が環境破壊を進めるとして、2000年に採取や輸出が禁止された。また、本種は葛天米、或いは天仙菜と呼ばれて古くは漢方で生薬として用いられた事もあり、試験管レベルで抗腫瘍作用や抗ウイルス作用も確認されている。
[編集] 外部リンク
- イシクラゲ--鳥海山麓有用植物園
- 原核生物ネンジュモの一種「イシクラゲ」の教材化
- イシクラゲ食べました--お気軽花山魚菜(個人サイト)