イースター・エッグ (コンピュータ)
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イースター・エッグ(Easter egg)は、コンピュータのソフトウェア・書籍・CDなどに隠されていて、本来の機能・目的とは無関係であるメッセージや画面の総称。ユーモアの一種。 多くの場合、企画・開発スタッフの一覧などが隠されているが、ゲームなどの場合もある。アニメーションや音楽を伴って表示されることもある。
これらのメッセージ・画面を「イースター・エッグ」と呼ぶのは、キリスト教の復活祭の際に、装飾した卵(イースター・エッグ)をあちこちに隠して子供たちに探させる遊びにちなむ。
以下ではソフトウェアのイースター・エッグについて述べる。
[編集] イースター・エッグの捜索
イースター・エッグのほとんどは普通の操作では出現しないものであり、イースター・エッグを何のヒントもなしに発見するのはきわめて困難である。 たとえば、Windows 98では、日付と時間の設定で表示される世界地図上でカイロやメンフィス(Windowsシリーズの開発コードネーム名)を順番にマウスで示すことによってスタッフロールが表示されると言うイースター・エッグがある。
他にも、Excel、Internet Explorer、Visual Basicなど有名ソフトにもさまざまな方法でイースター・エッグが隠されている。
[編集] 最近の状況
2000年ごろまでは、上述のように無数のソフトにイースター・エッグが隠されており、これの愛好家も存在していたが、近年ではイースター・エッグの実装は少なくなってきている。たとえば、マイクロソフト社の製品では、Internet Explorer 4.0および5.0にはイースター・エッグが存在することが明らかになっている。2005年末に発売されたMicrosoft Visual Studio 2005にはイースター・エッグが存在しないことが開発者によって明言されている。
ソフトウェアが複雑化し、品質向上、セキュリティ確保が叫ばれている現在では、本来の機能と関係のないユーモアの入り込む余地が少なくなってきていると言える。
一方で、映画DVDには、パロディ映像やNG集、制作者の隠しメッセージなどをイースター・エッグとして収録することが多くなっている。