ウィンドウ・シル/ヘッダー
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ウィンドウ・シル/ヘッダーとは、おもに古い鉄道車両の車体窓の上下にある金属製の補強板のことを指す。
窓下にあるものをウィンドウ・シル、窓上にあるものをウィンドウ・ヘッダーという。ウインドシル/ヘッダーなど、表記に揺れがある。
[編集] 用途など
鉄道車両のうち、主に旅客輸送に供されることの多い客車や電車、気動車には窓が設けられているが、窓周りは強度が低下するため、鉄道車両の登場当初、車体が木造であった頃からこの補強板は必ずと言っていいほど取り付けられていた。
しかし、1950年代頃から鉄道各社で新設計の全金属軽量車体が開発・採用され、窓枠も木枠に代わってHゴムやアルミサッシなどが使用されるようになり、強度的に車体の窓部の補強が不要になったため、このウィンドウ・シル/ヘッダーは取り付けられなくなった。同年代末ごろにはウィンドウ・シル/ヘッダーの付いた車両はほとんど作られなくなっており、現在では使用中の車両で見かける機会も少なくなった。
ウィンドウ・シル/ヘッダーのない車両の車体をノーシル・ノーヘッダーと呼ぶこともある。1950年代の半ばごろの過渡期には、ウィンドウ・シルは残し、ヘッダーだけを省略した車両も見られる。