エリック・カール
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エリック・カール(Eric Carle, 1929年 - )はアメリカの絵本作家。 ニスを下塗りした薄紙に指や筆で色をつけた色紙を切抜き、貼りつけていくコラージュの手法が特徴。鮮やかな色彩感覚によって「絵本の魔術師」といわれる。カールが発表した絵本は40作以上にのぼり、39カ国語に翻訳され、出版部数は2500万部を超えている。
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[編集] 略歴
- ニューヨーク州生まれ。
- 1935年、家族と西ドイツに移住。
- 1946年から4年間、シュトゥットガルト造形美術大学で学ぶ。
- 1952年、アメリカに戻り、絵本作家のレオ・レオニの紹介でニューヨーク・タイムズのグラフィックデザイナーとして働く。
- 1968年に絵本『1、2、3 どうぶつえんへ』を発表、ボロ-ニャ国際図書展グラフィック大賞を受賞。
- 1969年、『はらぺこ あおむし』でアメリカ、イギリス、フランスなど各国で受賞。
- 1971年より絵本製作に専念、『たんじょうびの ふしぎな てがみ』、『うたが みえる きこえるよ』などを発表。
- 1985年、来日。
- 2002年11月、ボストン近郊にエリック・カール美術館が公開。
[編集] 代表的な絵本
エリック・カールの絵本は、上記を含めて日本では偕成社から出版されている。
- 『巨人に気をつけろ!』(1978年)
- 『パパ、お月さまとって!』(1986年)
[編集] 虫にちなんだ四部作
- 『はらぺこ あおむし』(1969年、1985年改訂)
- 『くもさん おへんじ どうしたの』
- 『だんまり こおろぎ』(1990年)
- 『さびしがりやの ほたる』(1995年)