カボタージュ
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カボタージュ(Cabotage)とは交通に関する規則の一つ。
国内輸送を自国業者に限定するのか、他国の業者にも開放するのかという規則のことで一般には規制がかかっている状態、つまり他国業者の船や飛行機が国内運航ができない状態を指す。一例を挙げるとパナマやリベリア等の船籍を持つクルーズ客船が日本国内だけで完結するクルーズ業務をできないということで、このため日本資本のクルーズ会社は船籍を日本に置いている。便宜置籍船が不可能なので日本系会社のクルーズ料金が高騰している原因の一つにされている。
カボタージュの規制がかかっていないと国内間でも便宜置籍できるためコストを安く上げられるというメリットがある反面、船籍を置くことによる税収入が減るのと外国の会社が参入することによって自国の内航海運が駆逐されかねないというデメリットもあるので規制するか開放するか、慎重な議論が進められているところである。