カマクラー
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[編集] 概要
鎌倉北条氏、鎌倉時代の歴史・人物ファンをさす言葉である。古参は湯口聖子さんの漫画「夢語り」シリーズ(ボニータコミックス)を読んでファンになったという人が多い。同書の中で湯口聖子さんは「鎌倉信者」と自身を含めて呼んでいるので、当初はこのような呼称であった。年に数回は鎌倉を訪れて当時に思いを馳せるというのがカマクラーの行動で、「巡礼」とも呼ばれる。 さらに熱心な人は北条氏の本貫地である伊豆の国市、六波羅探題のあった京都、あるいは六波羅探題滅亡の地米原などまで足を伸ばす。 湯口聖子さんは永井路子さんの小説「北条政子」を読んで鎌倉時代のファンになったと言っており、永井さんの「北条政子」「炎環」「相模のもののふたち」などがバイブルとされている。 近年は時代に関係なく、鎌倉を何回も訪れる人もカマクラーを名乗り、定義が広範囲になっている。
[編集] 夢語りシリーズ
ボニータコミックス刊(現在も入手可能)
- 夢語り 日本史ではイマイチ目立たなかった初代連署北条時房を一躍有名にした本。
- 月のほのほ 北条時房の幼少期の話などが多く、「五郎ちゃん」という愛称がつく。
- 夕凪の賦
- 六月の子守唄
- 風の墓標(全5巻) 鎌倉幕府滅亡のヘビーな話。
- 砂の鏡
- 天翔ける星
- 明日菜の恋歌 鎌倉幕府滅亡後の話。
このほかステラ・ダラスというサークルから同人誌もも出されているが、こちらは発行部数が少なく、入手困難である。たまにネットオークション等に出品される程度である。