カラムラサキツツジ
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カラムラサキツツジ(唐紫躑躅、 Rhododendron mucronulatum )は、ツツジ科ツツジ属の落葉低木。3月から4月にかけて桃紫色の花をつける。朝鮮半島、中国東北部に自生。日本にはほとんど自生しておらず、国内で見られるのは植物園などで栽培しているものにほぼ限られる。日本の対馬や九州北部、中国地方などに分布するゲンカイツツジ(玄海躑躅、Rhododendron mucronulatum var. ciliatum)はこれの変種である。カラムラサキツツジを「ゲンカイカラツツジ」と呼ぶこともある。
[編集] 朝鮮半島におけるカラムラサキツツジ
朝鮮語では「チンダルレ 진달래」と呼ばれ、春の訪れを告げる花として知られる。「ケナリ」(レンギョウ)や「ムグンファ」(ムクゲ)とともに朝鮮半島において広く親しまれている花であり、有名な詩にも詠われている。
なお、韓国においては「チンダルレ」はその上位の属・科・目の名称にも使われており、ツツジ目ツツジ科ツツジ属は「チンダルレ目チンダルレ科チンダルレ属」となる(分類においては多少異同があるようである)。このため「チンダルレ」を単にツツジと訳する例も多い。
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