カルバニア物語
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[編集] 概要
1993年に徳間書店の『Noel』誌に、架空世界のお姫様を扱った短編シリーズの一編として掲載された。その後、同一のキャラクターが登場する連作として構成されるようになり、翌1994年、『Chara』誌の創刊に伴って、同誌に移行し『カルバニア物語』として連載される[1]。掲載誌の性質上ボーイズラブ的なエピソードも散見されるが、基本的には女性の立場から恋愛や社会進出を描いた作品。
[編集] 主な登場人物
[編集] カルバニア王国の人々
- エキュー・タンタロット公爵令嬢
- 本作の主人公。カルバニア王国公爵家の一人娘。幼少期から男勝りで喧嘩好き、その美貌にもかかわらず男装して活発に駆け回る。王国初の女侯爵としてタンタロット公爵家を継ぐことを望んでいる。
- タニア・カルバニア女王
- カルバニア王国第21代国王。父である先王の急逝に伴って即位した王国初の女王である。エキューとは幼馴染みであり、女王となった現在でもプライベートでは気の置けない女友達として親しく付き合っている。
- カイル・タンタロット公爵
- エキューの父で、当代のタンタロット公爵。のんきに見えるが実はかなりの切れ者。エキューの短気を戒めつつもその能力を認めており、彼女が誰はばかることなく爵位を継げるように運動している。
- ライアン・ニックス公爵
- タンタロット公爵家と並ぶニックス公爵家の若き当主。過去の女性関係のトラブルをきっかけに少年愛に走り、宮廷にもほとんど顔を出さない奇人。エキューのことも少年と思い込んで言い寄ったが、現在では女性と知った上で交際している。一方で、タニアの家庭教師として度々会っているが、こちらは男女というより兄妹のような関係。
- タキオ・バスク
- タンタロットの傍系に当たるバスク領の領主。保守的な性格で、エキューの爵位継承については良く思っていない。かつて公爵の座を狙って政略結婚を行い、息子フランを設けるも、タニア女王の即位によってエキューが爵位を継ぐ可能性が高まり挫折。その一方で、大衆酒場の女給アンヌと恋愛し、彼女との間に一男一女を設けていた。
- フラン・バスク
- タキオの息子。生まれて間もなく母リアンダがタキオと離婚したため放置され、使用人のカフによって育てられた。一見しておとなしく従順に見えるが芯は強い子供。
- カフ・スタン・ストーク
- バスクの使用人。動物の飼育に関する才能があり、それが縁で幼少期のフランの世話を担当した。賢明な男だがフランのことになると過保護なため、フランに「男ばあや」と揶揄されたことがある。
[編集] パーマー王国の人々
- コンラッド・パーマー王子
- パーマー王国第一王子。次期国王として、また外交の要として英才教育を受けてきたため常に冷静沈着な人物だったが、宮廷婦人としては型破りなところのあるタニアに恋をしてしまう。恋愛の機微には疎いものの、タニアへの恋を単なる一時の熱情としてではなく、社会的・立場的に成就し得るものとして熟考している。
- トランス・パーマー王
- パーマー王国の現国王。プライドが高く、カルバニアに派遣する使者も相手国への見栄や対抗心を主眼にして選ぶ傾向がある。実は駄菓子やジャンクフードといった「下々の珍味」が大好物で、しばしばお忍びで食事に行く。
[編集] 単行本
2007年4月現在、単行本は10巻まで刊行されている。
- 1巻(1995年7月25日刊行) ISBN 4199600027
- 2巻(1996年9月25日刊行) ISBN 4199600272
- 3巻(1997年11月25日刊行) ISBN 4199600523
- 4巻(1998年11月25日刊行) ISBN 4199600833
- 5巻(2000年2月25日刊行) ISBN 419960118X
- 6巻(2001年5月25日刊行) ISBN 4199601554
- 7巻(2002年10月1日刊行) ISBN 4199601961
- 8巻(2003年10月1日刊行) ISBN 4199602291
- 9巻(2005年2月1日刊行) ISBN 4199602704
- 10巻(2006年2月1日刊行) ISBN 4199603050
[編集] 脚注
- ^ 『Noel』での第一作『プリンセス・トーキング』はカルバニアを舞台にした作品ではなかったため、単行本1巻巻末に読切作品として収録されている。
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