ギュミル
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ギュミル(Gymir)は、北欧神話に登場する豊穣神フレイの妻ゲルズの父の名である。
スノッリ・ストゥルルソンの「スノッリのエッダ」で、妻は山の巨人のアウルボザだと説明されている。
一方で、「古エッダ」の「ロキの口論」には、アース神族のために酒宴を催す海神エーギルが「別名ギュミルとも呼ばれるエーギル」と書かれている。二人は同一視されることもあるようである。そのためか、外国語版Wikipediaの中には、ギュミルをエーギルの項でまとめて説明したものもある。
余談であるが、北欧神話に取材したあずみ椋氏の漫画「緋色い剣」において、ギュミルは、海中に城を構えた海の巨人族の王として描写されている。