クリミア・コンゴ出血熱
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クリミア・コンゴ出血熱(くりみあ・こんごしゅっけつねつ、Crimean-Congo hemorrhagic fever)はクリミア・コンゴウイルスによる感染症の一種である。クリミア・コンゴ出血熱ウイルスをもつダニに噛まれることで感染する。一類感染症に指定されている。
[編集] 症状
3 - 12日間の潜伏期の後、突然の40℃以上の高熱、頭痛、筋肉・関節痛、上腹部痛が出現する。口蓋の紫斑、結膜炎、徐脈、下痢などの症状が現れることもある。発病後3 - 5日で各粘膜からの紫斑が出現する。肝・腎機能障害を伴う事が多い。致死率は15 - 30%。牛、めん羊などの家畜では感染しても無症状である。
[編集] 診断と治療
検査所見では、末梢血血液検査において血小板・白血球(特にリンパ球)の減少、尿検査において血尿・蛋白尿がみられる。ウイルス抗原・抗体の検出により確定診断される。治療は、患者の隔離、輸液・電解質補正、輸血などの対症療法のほか抗ウイルス剤(リバビリン)の投与、2次感染の予防として抗生物質の投与が行われる。
[編集] 外部リンク
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