クール (テレビ)
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クールとは、日本の放送業界で使われる用語。1クールで3ヶ月(13週間)のことを表す。週1回放送の番組ならばその期間に放送された回数分(おおよそ13~14回、ドラマでは11~12回が多い)を指す。「クール」の由来は、ドイツ語 Kur という説と、フランス語 cours という説とがある。
1970年代までは新年度の4月(年度上半期)とその半年後にあたる10月(年度下半期)を中心とした半年単位での番組改編が慣例ではあったが、1980年代に入るとドラマなどではテレビ局間で人気俳優の獲り合いをしてしまった結果、キャスティングの制約を受けて長期間の出演契約が難しくなって、1クールの回数がドラマのスタンダードとなったり、視聴率偏重がますます進んで他の番組自体も半年の半分の3か月をインターバルとして更新か打ち切りを判断するようになった。従って、現在では暦年の7月、1月にも番組が切り替わることも多く、その結果、1クールさえ持たない番組が増えつつある。