グラス・ハマー

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グラス・ハマー(Glass Hammer)は、アメリカのプログレッシヴ・ロック・バンド。

[編集] 概要

1992年、フレッド・シェンデルとスティーブ・バヴ(ステファン・デアルク)の２名(ともにマルチ・プレイヤー)を中心にテネシー州で結成。1993年、トールキンの指輪物語を題材にしたファースト・アルバム「Journey Of The Dunadan」でデビュー。以後、何枚かのアルバムやDVDビデオ・ライブをリリースし、2007年現在も活動を続けている。

[編集] 音楽性

元々はプログレッシブ・ロックのファンだったメンバーが、自分達が納得出来る作品を作る事を企図して結成したバンドであり、作品のコンセプト、クラシック音楽の取り入れ方や変拍子の使い方、或いはアナログ・シンセサイザーやメロトロン、ハモンド・オルガンといった楽器の用い方にも、イエスやELP、あるいは同じアメリカのバンドであるカンサスといった大物プログレッシブ・ロック・バンドの影響が聴き取れる。

ファースト・アルバムに代表される通り、ファンタジーの世界(特にケルト神話)に題材を求める事が多い。

[編集] 評価

デビュー当初の錬度は決して高くなく、シンセサイザーの音色設定が散漫、アレンジの立体感が乏しい、といった批判もあったが、作品を発表する都度サウンドが昇華して行き、2000年にリリースされたアルバム「クロノメトリー」の頃には、実力的にもかなり高い評価を得るまでになった。だが、楽曲の内容やボーカルが地味といった数々の問題点から商業的には成功できず、日本では、プログレッシブ・ロックのファンの中でも知る人ぞ知る存在、と評されているのが実情である。