グランドキャノン
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グランドキャノンは、テレビアニメ『超時空要塞マクロス』に登場する架空の兵器。
異星人プロトカルチャーのオーバーテクノロジーによって作られた超大口径エネルギー砲。1号基はアラスカの統合軍参謀本部にあり、地球の重力場のエネルギーを充填し、発射する。地球統合軍とゼントラーディ軍基幹艦隊との戦いでは、最初の一撃で敵艦約80万隻を消滅させたが巨大兵器の存在に気づいたゼントラーディ艦隊からの集中爆撃を受け、第二波を撃つ前に機能停止に追い込まれる。
その形状から、ある程度の偏向照射は可能なものの、北極上空の敵に対してしか撃つことが出来ない。
またオーストラリアに2号基、アフリカ・ビクトリア自治区に3号基、月に4号基、ブラジルに5号基が計画されており、2号基は建造中に反統合勢力に爆破され、他もゼントラーディ軍の来襲までには完成しなかった。このように計画では、ほぼ地球圏全域をカバーするように建造された筈であり、仮に全てのグランドキャノンが完成していれば、基幹艦隊との戦闘においても、それなりの戦果が期待できたものと推察できる。
なお、1号基の砲口部跡は、後に新統合政府の首都であるマクロスシティ中心部のマクロスレイクと呼ばれる湖になった。マクロスレイクには全長1200mを誇るSDF-1マクロスが直立状態(強攻型)で係留されており、グランドキャノンがいかに巨大な兵器であったかがうかがえる。