グルー言語
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グルー言語 (glue language) とはプログラミング用語。「グルー」とはにかわの接着剤のことで、コンポーネント同士を結びつけることを主眼とした言語の総称である。スクリプト言語とはほぼ同義語だが、ややニュアンスが異なる。
グルー言語のはしりはUNIXのシェルスクリプトである。シェルはコマンドラインインタプリタとも呼ばれるが、その名の通り簡易な制御機構を備えており、コマンド同士を結合して流れ作業や定型処理を実現する。
帰結として、機能自体を記述するよりも、機能と機能を組み合わせることを重視する言語や言語形態があり、それをグルー言語という。スクリプト言語を、機能の組み合わせに特化して利用する場合などが「グルー言語的な使用」である。グルー言語と呼ばれるものに明確な規定はないが、一般に:
- いわゆるインタプリタで動作する。
- 可読性や保守性より、記述性を重視する文法。
- 外部コマンドの呼び出しが容易。
- Cなどベース言語による拡張が容易。
などの特徴を持っている。
[編集] 主なグルー言語
Tclは事実上tkと密接に関係するので、典型的なグルー言語である。 PerlやPython、Rubyはそれ自体強力な記述言語でありうるが、グルー言語としての側面も強い。