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グレーゾーンとは、物事の中間領域・あいまい領域の事を指す俗語。2つのより明確な地位をそれぞれ白と黒に見立て、白と黒の間の段階的な階調の色彩の部分をいう。場合によっては「黒(白)に近いグレー」という言い方もし、通常は白が合法・適切を意味することが多い。
狭義には、法の未整備などを原因として、法的に合法(白)であるか違法(黒)であるか難しい事例を指すことを言う。また、違法である場合でも罰則規定が無いことや拡大解釈によって、事実上平然と行われている例もグレーゾーンであると言える。
[編集] 事例
- パチンコ - 三店方式と呼ばれる換金方式が、別々の経営主体であるという建前にある為、直ちに違法とは言えないが、換金行為が実質賭博となっているという疑義もありグレーゾーンとされる。
- ソープランド - 客と従業員が性交し、金銭の受け渡しがあり、管理売春で売春防止法にあたるのではないかいう疑義もあるが、当事者同士の自由恋愛で性交が行われているという建前がある為、グレーゾーンとされる。
- グレーゾーン金利 - 利息制限法の利率と出資法の利率の間にある金利のことで利息制限法を越える金利については法的に無効であるものの、出資法を越えない金利については「債務者が任意に払ったこと」として罰則規定が無いことから呼ばれる。