ゴールデン・レトリバー
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ゴールデン・レトリーバー(又はゴールデン・レトリバー, Golden Retriever)はイギリス原産の大型犬。19世紀前半にスコットランドのトゥイードマウス卿によって飼われた子犬が始祖であると言われている。鳥獣猟の回収犬として作成された犬種だが、家庭犬としても広く愛好されている。
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[編集] 外見
- その名称の通り、ゴールドの柔らかい毛を有し(但し薄いクリーム色からややマホガニーがかった色まで毛色の濃さは様々である)、均整の取れた体つきで雄は体高60前後体重29~34㌔、雌は体高57前後体重26~32㌔位に達する。体長は体高よりやや長め。頭は張っており頑丈である。耳は垂れ耳。前肢と後肢は発達しており、尻尾は地面に対して水平についている。
[編集] ラブラドール・レトリーバーとの共通点
- 元来水中で働いてきた犬種であるため、水遊びを非常に好む。
- 明朗かつ温順。大変に人懐こいため番犬には向かない。他の犬に対しても友好的な態度を取ることが多い。
- ジャーマン・シェパード・ドッグ同様、賢く訓練性能が高いため盲導犬、介助犬などのサービスドッグとして働くことが出来たり、また競技会などでもよく見られる犬である。また、ラブラドール・レトリーバーとも1世代交配させ盲導犬として訓練させる場合もある。
- 飼育に当たっては口に何かを加えて持ってこさせるなどといった回収遊びを日常の運動に取り入れるといい。
- かなりの運動量を要求される。毎日十分な散歩と運動を行うこと。但し幼犬時代は激しい運動を避け、海や川で泳がせるのがもっとも望ましい。
[編集] 性格
- 同じレトリーバー種であるラブラドール・レトリーバーと比べると若干シャイな面がある。
- 家族を愛し常に家族と一緒にあるのを好む。子供にも優しく接するので大型犬ながら初心者でも飼い易い犬種とされている。
[編集] 飼育に当たっての留意点
- 人気犬種ゆえの乱繁殖で股関節形成不全やてんかんやアレルギーなどの遺伝性疾患や、本来の温和な性格を大きく損ねた個体が出ることがありうる。甲状腺機能低下や、糖尿病なども比較的多い。そのようなトラブルを防ぐためにも獣医師や専門家に相談し、信頼の置ける犬舎を選ぶこと。
- 長毛種のためかなりの抜け毛がある。美しい毛並みを保つために1週間に2、3度はブラッシングを行うとよい。