ゴーヴィンダ3世
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ゴーヴィンダ3世は、ドウルヴァの第3子で、ラーシュトラクータ朝の全盛期の王(在位792年 - 814年)。792年、即位すると、不平から起こした兄の反乱を鎮圧するとともに、兄を助けたガンガ王を打ち破って懲らしめると、800年に再び北インドに遠征を行った。806~07年、プラティハーラ朝のヴァトサラージャの子ナーガパタ2世を破り、再び首都カナウジを奪った。また、ダルマパーラも臣従を申し入れて、その勢力は現ビハール州まで及び再び北インドの覇権を握った。パラヴァ、パーンディヤ、ケララの諸王とガンガ朝が連合して敵対したが、速やかにこれを打ち破り、カナウジからインド亜大陸南端のコモリン岬までを征服した。