サイレントストック
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サイレントストック(Silent Stock)は、パチスロにおけるストック機能の一種。
まず、パチスロにおけるストック機能は大きく2つに分けられる。
- リプレイタイム(RT)中に内部当選したボーナスを貯留し、終了後に全て放出させる機能。この場合、「ストックタイム」等と称され、RTの突入の有無が明確に判断できる。
- ボーナスゲーム以外は常時RTであり、内部当選したボーナスは全て貯留され、特定条件下でなければ放出しない。
前者はブラックジャック777等に代表される。後者はスーパーリノや吉宗、スーパーブラックジャックに代表されるものでサイレントストックとは後者のことを指す。
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[編集] 特徴
- まず、リプレイが頻繁に成立しているもの、成立と同時に「揃わせる」「揃わせない」を抽選で振り分ける。
- 「揃わせないリプレイ」は制御で揃わない為、通常のハズレ目に見える。
- 「揃わせるリプレイ」は、必ずリール上で揃うため、通常にリプレイが揃ったように見える。揃う確率という部分が巧妙で、通常機種におけるリプレイ当選確率に近い設定がされている。
- つまり、プレイヤーがRT中にも関わらず、通常ゲームと錯覚しやすいことから、隠れたRTである、転じて「サイレントストック」と命名された。
[編集] メリット
- 全てのプレイヤーに「ボーナスの当選・連チャンの興奮」という、本来のパチスロの価値観を取り戻す契機となった。
- これまで重要視されにくかった「継続・前兆演出」に大きな意味を持たせ、演出の幅が広がった。
- プレイヤーの運に大きく左右されやすいAT機に比べると、浮き沈みの幅が狭いので、本来の出玉率に近い遊技が可能となる。
- 当たりやすいゲーム数テーブルなどがはっきりした機種もあり、狙い時やヤメ時が分かりやすい。
[編集] デメリット
- 機種によってはゲーム数解除のテーブルに「解除されやすいゲーム数」などの特徴が出てしまい、それ以外のゲーム数の遊技が単調になってしまうことがある。
- RT状態が解除されるゲーム数はボーナス放出時や放出後最初の1G目で決定されるケースがほとんどで、ボーナス後にしばらく回して空き台になった台を打つ場合の次回ボーナスは自分の運ではなく、前に遊技していた者の運に左右されることになる。
- 店側で意図的にストックされたボーナスを消したり(ストック消し、ストック飛ばし)、本来切れるはずのないボーナスストックが連チャンなどで切れてしまった場合に、台その物のゲーム性が損なわれることが多い。
- 新台時はストックがない状態なのである程度ストックが貯まるまでは連チャンしづらい状況となる。店側としては「新台で高設定を投入しているのに出玉が少ない」という状況に陥ることがある。