サスバトン
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サスバトン(さすばとん)は、ホール・劇場などに舞台機構として設置されているバトンのうち、特に舞台照明器具(灯体=サスペンションライト)を吊るして使用する、舞台照明用のバトンである。略して「サス」ともいう。サスバトンを大型化、かつ「吊り橋」状にして作業要員が乗り込める構造にした「照明ブリッジ(ライトブリッジ)」があるが、これも「サス」と呼称する場合もある。
サスバトンは照明器具に電源を供給するコンセントがバトン上部などに装備されており、催物にあわせて任意の位置に灯体を吊るして接続することにより、舞台面に対して上方からの照明効果を得ることができる。
なお、他の照明器具付きのバトン、ボーダーライトやアッパーホリゾントライトはサスバトンではなく、「ボーダー」、「アッパー」などと呼称され区別される。
(ホール・劇場などによっては、ボーダーライトが共吊りされている場合もあるが、その場合は「ボーダーサス」と呼ぶ例もある。)