サニャック効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サニャック効果( - こうか、Sagnac effect)とは光路中を進む光の速度がその光路の運動に関係なく一定である(相対性理論)為に、光路の運動によって光路の長さが変わったかのように見える現象である。 角速度と位相シフトの関係を観察するための最初のリング干渉計の実験は、フランス人Georges Sagnacによって、1913年に行われ、その結果、彼にちなんでサニャック効果と名づけられた。
例えば、回転する円形の光路を進む場合を考える。 入射した光が出口に達するまでに出口の位置が変わるが、光の速度は変わらないため光路の長さが変化したことになる。そのため光が出口から出てくる時間が光路の回転速度に依存する。
この現象を利用したものがリングレーザージャイロ、光ファイバジャイロなどの光ジャイロである。