ザ・ブセナテラス
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[編集] 概要
1997年7月10日開業。ザ・テラスホテルズ株式会社(旧 名護国際観光株式会社)が運営している。(ザ・テラスホテルズの第1号ホテル) なお、「ブセナ」とはこのホテルが建っている部瀬名(ぶせな)岬から由来する。
第三セクター・ブセナリゾート株式会社がブセナリゾート開発事業として「部瀬名岬地域海浜リゾートマスタープラン(平成2年1月・沖縄県策定)」に基づいて、国際的に通用する滞在型リゾート地を整備された際に開業したホテルでもある。
部瀬名岬全体を使ったゆったりとした建物配置(部瀬名岬は全てこのホテルの敷地になっている)をとり、敷地内にシャトルバスを走らせている。ホテルの建物自体は自然の風が通り抜けるような建物構造を取っており、大半の部屋はオーシャンビュー。一年中快適に過ごすことができる。また、2000年に行われたG8首脳サミットの開催地である万国津梁館やその際に作られたコテージ風宿泊施設「クラブコテージ」、海中公園も敷地内に併設されている。
[編集] 部屋の種類
- クラブコテージ
- プレジデンシャルスイート
- ラグジュリアススイート
- スーベリアスイート
- デラックススイート
- クラブフロア
- ロイヤルスイート
- クラブスイート
- テラススイート
- デラックスエレガント
- スタンダードフロア
- ガセボテラス
- メゾネット
- デラックスエレガント
- デラックスナチュラルオーシャンビュー
- デラックスナチュラルガーデンビュー
[編集] 開業・サミット開催までの歴史
- 1981年8月 沖縄県は第二次沖縄開発振興計画の中で将来の観光需要に対応した「海浜リゾート開発推進」を盛込む方針を決定。
- 1982年 沖縄県が「海中公園を中心とした地区(部瀬名岬)」の再開発を発表。
- 1987年6月 総合保養地域整備法・同法施行令(リゾート法)が公布、施行される。
- 1987年9月 沖縄県は「海中公園を中心とした地区(部瀬名岬)」を長期滞在型リゾートエリアとして再開発し、第三セクター方式で運営する方針を固める。知事の諮問機関として「部瀬名岬地域再開発検討委員会」を設置。
- 1988年1月 沖縄県部瀬名岬地域再開発検討委員会が「部瀬名岬地域再開発構想」を知事へ答申。
- 1990年1月 沖縄県が「部瀬名岬地域海浜リゾートマスタープラン」を策定。
- 1990年2月 沖縄県に「ブセナリゾート開発推進行政連絡会議(本部長副知事)」を設置。第三セクター・ブセナリゾート株式会社設立発起人会開催。
- 1990年3月 沖縄県が「リゾート沖縄マスタープラン」を策定。
- 1990年4月 ブセナリゾート株式会社設立。
- 1990年10月 沖縄県は、「総合保養地域の整備に関する基本構想(沖縄トロピカルリゾート構想)」を決定。
- 1991年3月 ブセナリゾート株式会社が「ブセナリゾート開発計画」を策定。
- 1991年11月 総合保養地域の整備に関する基本構想(沖縄トロピカルリゾート構想)が国土庁より承認され、その中でブセナ地域は、重点整備地区「恩納海岸地区」として位置づけられる。
- 1993年1月 沖縄県と土地賃貸借契約を締結。
- 1993年3月 名護市喜瀬区と開発基本協定を締結。
- 1993年8月 沖縄県知事が自然公園法に基づく国定公園事業(宿泊施設・休憩所施設)の施行について認可。
- 1995年8月 ブセナ岬地区再開発事業基盤整備工事(第一期)完了。
- 1995年12月 名護国際観光㈱・ブセナリゾートホテル(現:ザ・ブセナテラス)新築工事着手。
- 1997年4月 マリンハウス、岬レストラン(現:シーフードマーケット)新築工事着手。
- 1997年7月 岬地区内リゾート施設(ブセナプラザ(現:バニアンビレッジ)、マリンハウス、岬レストラン、ホテル、海中展望塔改装等)竣工。開業。
- 1999年4月 (九州・沖縄サミット)の沖縄開催(万国津梁館)を決定。
- 1999年12月 沖縄開発庁長官から「観光振興地域」として指定を受ける。
- 2000年3月 万国津梁館完成。
- 2000年3月 クラブコテージ16棟完成。
- 2000年7月 マリンハウス・待合所完成。
- 2000年7月 九州・沖縄サミット首脳会合が「万国津梁館」で開催される。
[編集] その他
- 非常に人気があり、トップシーズンは高価格にもかかわらずほぼ満室の状態が続く。
- サービスについても従業員教育が徹底しており、宿泊客の顧客満足度は非常に高い。日本のリゾートホテルの中ではトップクラスの部類に入る。JTB協定旅館ホテル連盟が選定する「サービス優秀旅館ホテル表彰・大規模宿泊施設部門」においては、2002年度と2005年度に「最優秀ホテル・大規模宿泊施設部門」を受賞している。
- また、1999年度には、沖縄地区での大規模宿泊施設部門にて「サービス優秀ホテル」を受賞している。
- ザ・テラスホテルズにはオリオンビールが主要株主として出資している。そのため、ビールはもちろん、室内に常備されているホテルオリジナルミネラルウォーターも「オリオンビール製」(オリオンアクアビート)となっている。
- 万国津梁館そばには、九州・沖縄サミット開催に尽力を尽くし、開催寸前に志半ばして急逝した小渕恵三の像がある。