シングルコイル
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シングルコイル（single coilあるいはsingle-coil）は、エレクトリックギターに使用されるピックアップの一種であり、磁石の周りに巻きつけられた単一の(single)コイルから出来ているタイプのことをいう。
[編集] 概説
シングルコイルはもっとも単純な構造のピックアップである。ポールピース（棒状の永久磁石）は一本の弦に対して1つである（ギター用であればポールピースは6本）。
フェンダー社のストラトキャスターには、伝統的な設計のシングルコイル・ピックアップが搭載されている。ストラトキャスター以外でも、同社製ギターには主としてシングルコイルが採用されているため、一般的にシングルコイルといえばフェンダー社が連想される。これは、ハムバッカーといえばギブソン社が連想されるのと同様である。
ギブソン社でも、フェンダー社ほど種類は多くないが、シングルコイルもいくつか存在しており、その中でもP-90ピックアップは最も有名である。
[編集] 特徴
典型的なシングルコイルの音質は「歯切れよく」「明るく」「透明感のある」点が特徴であり、「音が太く」「暖かい」サウンドを持つハムバッカーとは対照的である。こういうシングルコイルの音色は'Smells Like Teen Spirit'（ニルヴァーナ）や'Brown Sugar'（ディアンジェロ）、「天国への階段 (Stairway to Heaven)」（レッド・ツェッペリン）のソロ部分で聴くことが出来る。
ハムバッカーと比べ、シングルコイルはフィードバックやノイズが発生しやすい。しかしこのシングルコイルの特徴は、ジミ・ヘンドリックスをはじめとするギタリストによって、数々の素晴らしい効果を得るために利用された。
