ジャンカ
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ジャンカは、コンクリートの打設不良の事例の一つ。締め固め不足などにより、セメントと砂利が分離して強度が脆くなっている状態を言う。
[編集] 概要
- コンクリートの仕上がり表面上に凹部が生じ、表面がザラつき粗骨材が確認できる状態をいう。極端に酷い場合には、大きな空隙が出来、鉄筋が露出することがある。
- ジャンカの状態になると、コンクリートの中性化が加速し、通常のコンクリートの半分以下の強度になること。また、鉄筋コンクリートでは、鉄筋の腐食が進行する恐れがあることから、地震の際に建物の安全性や耐用年数に重大な問題が生じる。
[編集] 対策
- コンクリート打設時に、落下高を抑え、分離が生じにくくする環境にすること。
- 開口部など施工精度が要求される、打設が行われにくい箇所には十分に締め固めを行うこと。
- 型枠からペーストの漏れを防ぎ(型枠の隙間を減らす努力をすること等)、セメントと骨材が分離しないようにすること。
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