ジョン・イヴリン・ソーンダイク
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ジョン・イヴリン・ソーンダイク(John Evelyn Thorndyke)はイギリスの推理作家、オースティン・フリーマンの作品に登場する法医学者・名探偵である。シャーロック・ホームズによって成功した『ストランド・マガジン』誌に対抗したライバル誌『ピアスンズ・マガジン(Pearson's Magazine)』誌に連載されたもので当時ホームズと人気を二分していた。
高身長にして強靱であるが名探偵としては珍しく、これといった奇癖がない。聖マーガレット病院で医学を学んだ後、法廷弁護士の資格を得た。ロンドンのキングス・ベンチ・ウォーク5Aに住居兼法医学研究所を設けて法医学や病理学の研究にいそしみ、また聖マーガレット博物館の管理も行っている。友人のジャーヴィス医師(Christopher Jervis)や研究所員で時計師のナサニエル・ポルトン(Nathaniel Polton)の協力をえて事件の捜査を行う。
思考機械と並ぶ科学者探偵で指紋や血液など科学的手がかりを詳細に分析して推理を行う場合が多い。その上では警察の科学捜査の先駆けともいえる。どこでも科学的な調査が行えるようにと顕微鏡やピンセットなどが入った緑色の小箱「携帯実験室」を常時携行している。また暗号解読も得意である。
語り手は三人称、ジャーヴィス医師の場合、隣人の弁護士アンスティの場合、その他の四通りある。
発表当時からかなりの人気を誇り、今でもイギリスでは一部に根強い人気がある。
[編集] 主な登場作品
- 赤い拇指紋
- オスカー・ブロズキー事件
- 証拠は眠る
- 歌う白骨
- 文字合わせ錠