スカッシュ (スポーツ)
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スカッシュとは、テニスと同様に、ラケットを用いたスポーツである。
スカッシュは、四方を壁に囲まれたコートと小さいゴムの球を用いて行う屋内球技であり、ラケットを使用する。名称は球が握りつぶ (squash) せることから来ている。全ての打球は前方の壁に向かって打つ必要があり、そのほかの壁も全て利用することが出来る。自分の得点となるのは、相手が、ボールを2度床にバウンドする前に前方の壁に打ち返すことが出来なかった場合である。
原型は19世紀の英国に、ラケットを用いたゲームの派生として存在する。スカッシュは世界的なものになっており、スカッシュコートはアルゼンチン、ザンビアなどを含め148ヶ国に存在する。
コートが比較的狭く、ボールが弾まないことから、ゲームはアメリカで行われる姉妹ゲームであるラケットボールよりもきつい内容のゲームになる。ボールが行く先にはどこにでも追従する必要がある。少なくとも480mmの高さに打ち返さないといけないので、勢いを殺すことはできない。そのため打ち合いは長くなる傾向にある。初心者ほど高めにボールを打つ傾向がある。
スカッシュは有酸素運動として優れている。1時間スカッシュをすると700~1000カロリーを消費するが、これは他のスポーツと比べても特筆すべき多さである。コートを駆け回ることで下半身を、ボールをラケットで打ち返すことで腕と上半身を使うことから、全身の運動にもなる。
スカッシュには世界中にいくつかのバリエーションがある。アメリカでは硬式シングルスとダブルスがあり、これは硬球を使うこととコートのサイズが違っている。硬式シングルスは廃れつつあるが、ダブルスはなお盛んである。広めのコートと通常の球を使うダブルスも、これとは別に存在する。