ストラスブールの誓い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ストラスブールの誓い(仏: les serments de Strasbourg、独: die Straßburger Eide)は、842年に西フランク王国国王シャルル2世“禿頭王”と東フランク王国国王ルートヴィヒ2世“ドイツ人王”によって結ばれた同盟である。シャルルとルートヴィヒが協力して長兄ロタール1世に対抗することを誓約した。
フランク族の歴史家ニタール(Nithard)が残した『ルイ敬虔王の息子たちの歴史』("Histoire des fils de Louis le Pieux" )によると、両王はラテン語ではなく相手国の言語と自国の言語を用いて兵の前で宣言を行なった。これは、この頃までにカロリング朝フランク王国が東西に分裂したという証拠だと考えられてきた。またこの文書はロマンス語で書かれた最古のテキストの一つである。