スフィンクス (ネコ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スフィンクス(Sphynx)は無毛のネコとして知られる品種である。 といっても、まったく無毛というわけではなく、極めて短い産毛に覆われている。また、まばらに毛が生えていることがある。ヒゲはない。 かつては「カナディアン・へアレス」とも呼ばれていた。
[編集] 特徴
平均体重は 3.5-7 kg。気質は陽気で活発であり、また人なつっこく社交的である。 被毛に覆われていないため、暑さにも寒さにも弱く、室内で飼う必要がある。 また皮脂を吸い取る被毛がないので皮膚が脂っぽくなりやすく、飼い主は毎日皮脂をふき取ってやる必要がある。 ほかの猫種では被毛に色のパターンが現れるが、この猫種では皮膚に現れる。 すべての色のパターンが認められる。
[編集] 起源
この猫種の起源は1966年で、最初のスフィンクスは「プルーン」という名の猫であったが、この血統は途絶えた。 現在、アメリカおよびヨーロッパのスフィンクスは、以下の2つの自然発生個体を起源とする。
- Dermis and Epidermis (1975) from the Pearsons of Wadena, MN, USA
- Bambi, Punkie, and Paloma (1978) found in Toronto, ON, Canada(Shirley Smithによって拾われた)
その後、デボンレックスと交配され、現在に至っている。現在、異種交配種はデボンレックスのみが認められている。 しかし、重大な歯の障害および神経系の障害が発生する恐れがあり、ほとんどの団体ではこれを公認していない。