スーパー銭湯
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スーパー銭湯(スーパーせんとう)は、日本における公衆浴場の一形態。本来の銭湯の他に外食などの各種施設及び店舗がある公衆浴場を指す。
[編集] 概要
健康ランドが広がる中、より低価格で回転率よく、付帯設備が少なく、設置費用がかからない施設として建設されていったものがスーパー銭湯であるといえる。時期的には1990年代以降の発生と考えられる。
多くは水道水を沸かして使用しているが、天然温泉をボーリングによって掘りあて、そこが新たな温浴施設になったものや、温泉ではなかった温浴施設に温泉を掘って温泉付きとなったスーパー銭湯もある。
また近年では、近場の温泉からトラックでお湯を運んできて沸かしているスーパー銭湯も見受けられるが、この方法はボーリングよりも比較的簡単に天然温泉を確保できる。しかし天然温泉を繰り返し循環によって使うことになるため、泉質の劣化がはげしいという欠点がある。いま流行の岩盤浴がついているところもある。また建物の作りを和式にしているところが、比較的多い。
[編集] 定義と特徴
スーパー銭湯は以下の条件に該当する環境や設備などになっていることが多い。
- 駐車場を確保して、自動車での来店を想定
- 上記に関連して、郊外の基幹道路沿いに出店
- 内湯のみでなく、ジャグジー、サウナ、露天風呂等の設備がある
- 食事スペースや休憩場所がある
- 理髪店・マッサージ店との提携
- 営業時間が長く、早朝・午前中(朝8時~10時)から深夜0~1時頃まで営業をしている
- 年中無休か休業日が少ない
「健康ランド」との比較では、以下のような相違がある。
- 入浴料金は、より安く設定している。通常の銭湯と変らないところもあり、多くは1000円程度まで。
- 館内着やタオルなどの貸し出しは別料金になることが多い。
- 地域によっては、シャンプーや石鹸などの備え付けはないことが多い。特に料金の安い店ではこの傾向が強い。
- 24時間営業に近い施設は少ない。(オールナイトによる深夜から早朝の営業しているところはある)
[編集] 関連項目
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