チューリングマシンの停止問題
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チューリングマシンの停止問題(チューリングマシンのていしもんだい)は、与えられたチューリング機械(算譜、算法)eと文字列xについて、xを入力とするeの計算が停止(終了)するか否かを問う判定問題である。単に停止問題(halting problem)ともいう。
アラン・チューリングは1936年、停止問題を解くチューリング機械が存在しないことを対角線論法で示した。すなわちそのようなチューリング機械の存在を仮定すると、自身が停止すると判定したならば無限ループを行い、停止しないと判定したならば停止するような別のチューリング機械が構成できるという矛盾が導かれる。