ツギ
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ツギは囲碁において、すでに打った石を相手に切断されないよう連絡する手を指す。
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上図★がツギである。 囲碁においては、一般に相手にキラレてしまうと二団に分断され、攻めを受けて不利になることが多い。こうした攻めや取られを防ぐため、ツギは重要な基本技術である。
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[編集] ツギの種類
[編集] カタツギ
上の左図のように、断点を直接がっちりとつなぐ手。働きにはやや乏しいが、最も手堅い。
[編集] カケツギ
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aの点に直接ツガずとも、上図★に打てば白はaに切ることができない。こうしたツギ方を「カケツギ」と呼ぶ。
[編集] ケイマツギ
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aの点をツグ代わりに、★に打つことでもキリを防いでいる(aに切られてもシチョウで取れる)。こうしたツギ方をケイマツギと呼び、働いたツギ方である。