デュアルレンジ
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デュアルレンジは、1979年10月6日発売の富士重工「ザ・ニュー・レオーネ」シリーズ1.8ℓ4WD車に設定された副変速機。
[編集] 概要
1972年のレオーネ1400エステートバン4WD発売以来、1段だったトランスファーギヤを、2段に増やして、前進8段、後進2段の超クロスレシオ・ミッションとして使用できるようにしたもの。HiとLoの切り替え、およびFF・AWDの切り替えは、シフトレバー後ろにに設けられた専用のレバーによって行い、Hiレンジの最終減速比1.000に対して、Loレンジでは、実に1.462(レオーネ4WDRXは1.203)に設定されていた。ジープタイプのAWDのように、いざという時は、エマージェンシー・ローとして悪路踏破性を高める効果はもちろん、ラリーなどの実戦の場で「非力なエンジンパワーを補って余りある武器になった」と語るドライバーは数多い。