ドルトン (単位)
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ドルトン(Dalton、略称Da)は、原子質量単位 (AMU) に相当する古い単位。化学に原子仮説を導入した業績のため、ジョン・ドルトンにちなんで命名された。 現在の原子質量単位が炭素12原子1個の質量の1/12と定義されていることに対し、単位ドルトンは酸素原子の質量の1/16と定義されていた。しかし、現在では酸素は、酸素16、酸素17、酸素18が99.762%、0.038%、0.2%の割合で混合したものであり、その結果として酸素の平均質量数は15.9994であることが分かっている(訳注: 原文の値では16.0035)。 英語版Wikipedia 2004年12月9日版より訳出
本単位は現在でも生化学の分野などで使われている。注意すべき点は、上述の定義故に分子とはいえない会合体などの全体の質量をいう場合に限定して使用されることである。例えば電気泳動法や超遠心法などによる分子や会合体の大きさを解析した場合、その大きさを表す相対的質量(Relative Molecular Mass)として用いられる。