ニュウトン・メンドンサ
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ニュウトン・メンドンサ(Newton Mendonça、1927年2月14日 - 1960年11月22日)は、ブラジルの作曲家またはピアニスト。アントニオ・カルロス・ジョビンやジョアン・ジルベルト、ヴィニシウス・ヂ・モライスらとともに、ボサノバの創設に大きな役割を果たした音楽家の一人。
メンドンサはアントニオ・カルロス・ジョビンの幼なじみであった。昼間は音楽以外の仕事をしながら、夜にはナイトクラブでピアニストとしてはたらき、ジョビンとともに作曲活動を行う日々を過ごしていた。ニュウトンとジョビンが共作した「ヂザフィナード(Desafinado)」は、はじめて「ボサノバ」という言葉が歌詞に登場する曲であり、ボサノバというジャンルの音楽を特徴づけるのにこれ以上ないインパクトを持っていた。スタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトのアルバム「ゲッツ/ジルベルト」などを通して有名になり、世界中で、特にジャズ・アーティストたちからの支持を受けた頃には、メンドンサはすでに故人となっていた。
今でも、メンドンサの作詞・作曲したボサノバの定番となっている名曲たちは、時代を超えて、多くのミュージシャンたちから愛されている。
メンドンサは1960年11月22日、急性心筋梗塞により、33歳の若さでこの世を去った。
[編集] 代表作
[編集] アントニオ・カルロス・ジョビンとの共作
- フォイ・ア・ノイチ (Foi a Noite)
- メヂタサォン (Meditaçao)
- 十字路 (Caminhos Cruzados)
- ワン・ノート・サンバ (Samba de uma nota so)
- ヂザフィナード (Desafinado)
[編集] 関連書籍
- 愛と微笑みと花 アントニオ・カルロス・ブック2 (著者:岩切直樹、彩流社、ISBN 4882029243)
- Caminhos cruzados - A vida e a música de Newton Mendonça (著者:Marcelo Câmara, Jorge Mello, Rogério Guimarães、ISBN 857478043X)