ネスティング
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ネスティング (nesting)または入れ子構造(いれここうぞう)とは、コンピュータのプログラムにおいて、なんらかの構造の中に別の構造がすっぽりと収まっている状態のこと。ネスト、入れ子とも呼ぶ。
ループの中でさらにループが書かれている場合や、if文の中でさらにif文が書かれている場合など、ある制御構造の中に同種の制御構造が入っているものを指すことが多いが、全く異なった構造であってもネスティングと呼ばれる。
手続きや関数の中に、副プログラムとなる手続きや関数が記述されているものもネスティングである。
入れ子の語源は、人形の中に一回り小さくて相似な人形がすっぽり入っている(しかも6重ほどになっている)マトリョーシカ人形によるといわれる。
[編集] 例
if文の入れ子(C言語風の記述)。条件式1が“真”のとき処理1を実行し、さらに条件式2が“真”のとき処理2を実行する。
if (条件式1) { 処理1; if (条件式2) { 処理2; } }