ノベルティ
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ノベルティとは、原義では「珍しい事象や物」を指すが、近年では「企業が自社や商品の宣伝を目的として、それらの名称を入れて無料配布する記念品」を指す。また、「ノベルティアイス」のように、「廉価品」という意味で使われる用法もある。
[編集] 概要
主に、なにがしかのイベントや懸賞でプレゼントされるようなこれらの品物は、単なる景品や粗品などよりも高価な物が多く、またそれだけのために製造メーカーに特注される種類の品物も指すため、一部の好事家からは、コレクターズアイテムとしても人気を博している。
例としては「煙草の定番銘柄発売○周年を記念して限定生産され、愛用者キャンペーンでプレゼントされた銘柄ロゴ入りのオイルライターのZippo」や、「ファミリーコンピュータ発売20周年を記念してプレゼント配布されたファミコン生誕20周年バージョンゲームボーイアドバンスSP(市販のファミコンカラーと題した商品よりも、さらに実際のファミコンコントローラーに似せるために、往年のファミコン・コントローラと同じヘアライン仕上げのメタルプレートが貼り付けてある)」等がある。
またテレビ・ラジオ番組等の謝礼品として用いられることもあり、昨今では販売する例も多く、放送局の番組以外の収入として注目されることもある。
基本的に企業の顔として長く使って貰うために、粗品のような安価な物では無いため、配布数も非常に少ない限定品の場合も多く、中にはそれだけのために商品開発から始める事もある。
1994年に前後して、企業ノベルティグッズとして、企画製作から完全にオリジナル商品や市販品の特別バージョンであるコンシューマーゲーム機用ゲームソフトを提供する事が流行った頃には、味の素や日清食品といった食品会社がスーパーファミコン用ゲームカートリッジをプレゼント、最盛期には中古市場で数万円前後のプレミア価格を記録したとされる。(日清食品のソフト「UFO仮面ヤキソバン」は、後にプレゼント版とは異なる市販版が発売されて、中古価格は暴落した)