ハマ
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ハマ、アゲハマは、囲碁の用語のひとつ。囲碁では対戦中に盤上の相手の石のいくつかを取り上げることがあるが、日本ルールにおいてはその取り上げた石はハマもしくはアゲハマと呼んで、後で数がわかるように手元に置いておかなければならない。通常、碁石の入れ物である碁笥のフタを裏返して、アゲハマを乗せておく。
終局後、盤上の死んだ石もアゲハマに加えられ、アゲハマと盤上の陣地の広さの合計が、白黒の対局者の総得点となる。整地では分かりやすいように自分が取ったアゲハマによって相手の陣地を埋める。(つまりアゲハマが多いほど相手の陣地が減る)
このように、アゲハマを取っておくのは、日本ルールの中においてのことである。中国ルールでは、取った石は、取った直後に相手の碁笥の中へ返却する。これは中国ルールでの計算の仕方が、日本とは違い、領地内の空点のみを数えるのではなく、空点および自分の石の数を数えるためである。例えばもし、200手で終局したとして、黒が10個の白石をアゲハマとして取った場合には、黒100白90の石が盤上にあるはずで、この場合、アゲハマの10を数えるのが日本流であり、盤上の90を数えるのが中国流ということになる。