ハーピー
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ハーピー(harpy、ハルピュイアとも)はギリシャ神話に登場する女面鳥身の伝説の生物。その名は「掠める女」を意味し、顔から胸までが人間の女性で翼と下半身が鳥と描写されることもある。
ガイアとポントスの子タウマスとオケアノスの娘エレクトラの子。虹の女神イーリスの姉妹。
イアソンによる『アルゴー号の探索』に登場し、罪を犯したピネウス王を苦しめるエピソードが有名。
ダンテの叙事詩『神曲』地獄篇の中では、地獄第七圏第二の環・「自殺者の森」において、自ら命を絶った者が変容した樹木を啄ばむ怪鳥として描写されている。
話によっては、アエロー(Aello 疾風)、オキュペテー(Okyupete 速く飛ぶ者)、ケライノー(Kelaino 黒い雲)の三姉妹が存在するとされる。また、さらにポダルゲ(Podarge 足の速い者)を入れた四姉妹とする場合もある。