バインダー (農業機械)
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バインダー（reaper-binder、あるいはbinder）とは、主に米や麦の収穫作業で使用される農業機械の1つである。刈取機、あるいは刈り取り機ともいう。登熟期を迎えた作物の刈り取りと結束を同時に行うことができる。
[編集] 開発の歴史
バインダーは、その機能から動力刈取結束機とも称される。この農業機械が登場する以前は、人が鎌を用いて手作業で刈り取り作業をする必要があったので、収穫期の農家は大変多忙であった。ガソリンエンジンを動力とし、稲や麦を往復運動する刃で刈取りながら連続的に結束作業する、この画期的な機械は、昭和30年代後半に登場した。その後日本では広く一般に普及し、より効率的な収穫作業が可能となった。
バインダーは、それから今日まで数多くの改良や工夫が行われてきたが、その基本的な原理に大きな変更はない。
[編集] バインダーの構造
バインダーは大まかにいって、引き起こし部（デバイダー）、刈取り部、結束部、走行部から構成される。
作物が直立した状態であればその刈取りは容易であるが、台風や長雨で倒伏している場合には、引き起こし部が作物を機械で刈取れる状態にまで引き起こす役割を受け持つ。刈取り部は条数によって選択するが、バインダーでは1条用ないし2条用のものが普及している。なかには3条のものもあるが一般的ではない。結束部では、ジュートひもやサイザルひも、あるいは合成ひもで一定量の束毎に結束をしたのち自動的に排出する。走行部はバインダーを移動させるための装置で、1輪式または2輪式となる。装着されるタイヤの仕様には、溝が浅く一般的な乾田用と、特殊なパターンを持つ幅広の湿田用がある。
エンジンは小馬力のものが採用され、1〜2馬力程度の空冷4サイクルガソリンエンジンを搭載することが多い。
