バラ亜綱
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バラ亜綱 | ||||||||
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分類(クロンキスト体系) | ||||||||
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バラ亜綱 (Rosidae) は、バラ目、マメ目、ラフレシア目、セリ目といった18目114科約5万8000種からなり、被子植物の中で一番多様性に富んでいる類である。種数ではキク亜綱と肩を並べる。
※この記事のバラ亜綱とは、クロンキスト体系内のバラ亜綱の説明記事である。
クロンキストの他の主な分類体系である新エングラーやAPG植物分類体系には存在しない亜綱である。
[編集] バラ目
特徴…多数の雄しべと離生する雌しべをもつ。がくと花弁がそれぞれ、保護器官、誘引器官として明瞭に分化し、発達・進化している。花弁の数は4または5枚。
さまざまな花の形がみられる。
キンポウゲ亜綱とよく似た形態をもつものもある。
[編集] マメ目
特徴…草本のものや木本のものなどいろいろある。 マメ科・ジャケツイバラ科の花は左右相称であり、マメ科は花弁の中に雄しべを隠す(蝶形花)。
含まれる科…マメ科、ネムノキ科、ジャケツイバラ科の3科からなる。
[編集] 分類
ミズキ目、セリ目はバラ亜綱の中でも最も進化したものといわれている。rbcL遺伝子系統樹ではキク亜綱との類縁が示された。
- バラ目 Rosales
- マメ目 Fabales
- ヤマモガシ目 Proteales
- カワゴケソウ目 Podostemales
- アリノトウグサ目 Haloragales
- フトモモ目 Myrtales
- ヒルギ目 Rhizophorales
- ミズキ目 Cornales
- ビャクダン目 Santalales
- ラフレシア目 Rafflesiales
- ニシキギ目 Celastrales
- トウダイグサ目 Euphorbiales
- クロウメモドキ目 Rhamnales
- アマ目 Linales
- ヒメハギ目 Polygalales
- ムクロジ目 Sapindales
- フウロソウ目 Geraniales
- セリ目 Apiales