バレエ・リュス・ド・モンテカルロ
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バレエ・リュス・ド・モンテカルロ (Ballet Russes de Monte Carlo)は、セルゲイ・ディアギレフ死後のバレエ・リュス解散後に後を継いで組織されたバレエ団。
ヴァシリー・ド・バジル大佐と、ルネ・ブルムによって1932年、モンテカルロで結成された。バレエダンサーには、バレエ・リュス以来のアレクサンドラ・ダニロワ、アリシア・マルコワ、三人の赤ん坊バレリーナと呼ばれた若いバローノワ、タマーラ・トゥマーノワ、リアブーシンスカ、男性にはヴォイチコフスキー、リシーンらがいた。振付は、レオニード・マシーンとジョージ・バランシンが主としておこなった。諸作品の成功で非常な興行成績をおさめ、特に1933年以降は大成功をおさめた。しかし、1936年になって二つに分裂し、バジル大佐の率いるバレエ・リュス・ド・コロネル・ド・バジル、残りはブルムの率いるバレエ・リュス・ド・モンテカルロとなった。 前者はその後、オリジナル・バレエ・リュッスと名を変えて活動したが、1952年に解散した。後者は、第二次世界大戦が始まったときはアメリカにいてそのままとどまった。しかし、まもなくブルムの引退やマシーンの退団があり、ディアギレフの伝統を捨ててアメリカ的な性格を持つようになった。
[編集] 代表作
- 「前兆」「美しきドナウ」「コレアルチューム」(1933年)
- 「幻想交響楽」(1936年)