パイプ爆弾
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パイプ爆弾(パイプばくだん)は、爆弾の一種。
金属やプラスチック製のパイプの中に火薬を詰め、両端を固く密封し、信管や時限装置で爆発させる。
材料として、水道工事などに用いられる、両端にネジの切られたパイプが用いられることが多いとされる。
密閉されたパイプの中に火薬が詰められる事により圧力が上がり、爆発の威力が大きくなって、より大きな被害をもたらす。容器として使用されているパイプ自体も爆発によって破片となり、周囲に被害を与える。時には釘や細かな金属片が火薬と一緒に詰め込まれ、被害を大きくする。
パイプ爆弾は多くの場合は自家製であり、作成途中に暴発することもよくある。作成中に部品同士がぶつかり合って発生する微弱な火花が引火して爆発してしまうこともある。
パイプ爆弾の作成は、ほとんどの国で法律によって禁止されている。
日本で学生運動の最盛期に作られた鉄パイプ爆弾はその形状から「キューリ」という俗称で呼ばれた。