ヒューマン・リーグ
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ヒューマン・リーグ(The Human League)はイギリスのバンド。1980年代に隆盛したエレクトリック・ポップ、テクノポップを代表するグループの一つである。
[編集] 歴史
1977年にフィル・オーキーを中心に結成。ニューウェーブのブームの中、シンセサイザーとシーケンサーによるテクノポップのユニットとして活動する。幾度かのバンド名の変遷を経てヒューマン・リーグの名で1979年にデビュー。翌年にグループが分裂し、一方はヘブン17を結成した。
1981年にリリースした「愛の残り火(Don't You Want Me)」はイギリスで大ヒットを記録し、翌年にはアメリカでもナンバーワンヒットを記録。鮮烈なミュージックビデオによるプロモーション戦略によって、第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンの先駆け的存在となる。また作曲者でもあったオーキーが楽器を弾けなかったという事実は、コンピューターを使った新世代の音楽クリエーターが登場したという驚きを与えた。
1986年には当時ジャネット・ジャクソンで成功を収めたジャム&ルイスをプロデューサーに迎えた「ヒューマン」が再び全米1位の大ヒットを記録するが、その後はこれといったヒットがなく1989年にグループは活動を停止した。1995年に一旦復活し、現在は懐メロコンサートなどで活動を行っている。