フェルナンド・アルバレス・デ・トレド
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フェルナンド・アルバレス・デ・トレド (Fernando Álvarez de Toledo,Duque de Alba,1507年10月29日 - 1582年12月11日)は、スペインの第3代アルバ公爵。スペインの将軍。
1535年以降、プロテスタント勢力打倒を目指すカール5世のために各地を転戦、王の退位後はフェリペ2世に仕え、1559年のカトー・カンブレジ条約をえて、1567年から属領ネーデルラントの総督となった。「血の審判所」と呼ばれた機関を設け、エグモント伯を含む多くの新教徒を処刑した。しかし、その恐怖政治も、オラニエ公ウィレムを支持する北部ネーデルラントの市民階級の反抗をくじくことができなかった。1573年、後任のレケセンスと交代させられ、スペインへ帰国した。
その後も第一線で活躍し、ポルトガル王位継承戦争において、アントニオ1世を敗走させ、ポルトガルをスペインに併合する勝利を挙げた。