フジテレビビジュアルクイーン
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フジテレビビジュアルクイーンは、フジテレビが企画したアイドルユニットプロジェクトで、1992年~2002年まで、年1回ごとにメンバーが選ばれた。将来性豊かな若手グラビアアイドルを毎年数名程度選び出し、フジテレビのマスコットキャラクターとして各種イベントやテレビ番組に出演して活動してもらうほか、イメージビデオ・DVD、トレーディングカード、写真集等といった関連グッズを製作・販売する企画を通してアイドルを育てていこうというものである。
なお、2003年度以降の活動は行われていない。理由は定かではないが、
- 「フジテレビ」という放送局のブランド自体が全国的に認知されていること
- 女性アイドルユニットを結成してPR活動するよりも、自局のアナウンサーを使ってPRした方が効率が良い
ということが挙げられる。
※フジテレビのアナウンサー(特に女性)は、他の放送局と違い、タレント並に扱われる。(中にはタレント以上の扱いを受けるケースやアナウンサー自らアピールするケースなども少なからずある。なお、2005年に入社した平井理央アナウンサーは元タレント・アイドルである。)
第1回より幾多の女優、アイドルを生み出したことで有名になり、その後日本テレビが「日テレジェニック」、テレビ朝日が「テレ朝エンジェルアイ」と同じプロジェクトで続いた。
[編集] これまでに生み出した有名タレント、モデル
- 1992年 高橋里華、稲尾律子、寺田光希
- 1993年 内田有紀、田中広子、遠藤美佐子、遠野舞子、青木美津子
- 1994年 稲森いずみ、吉野きみか(吉野公佳)、雛形あきこ、木内あきら
- 1995年 華原朋美(遠峯ありさ)、榎本加奈子、遊井亮子、秋本祐希
- 1996年 山田まりや、青木裕子、稲田千花、黒田美礼
- 1997年 藤崎奈々子、吹石一恵、嘉門洋子、柳明日香
- 1998年 安西ひろこ、鮎河ナオミ、柴田あさみ、中沢純子
- 1999年 吉井怜、内藤陽子、濱松咲、高以亜希子
- 2000年 すほうれいこ(周防玲子)、一戸奈美(一戸奈未)、川村亜紀、桜井裕美、三津谷葉子、金子さやか
- 2001年 浅見れいな、小向美奈子、宮地真緒、椎名法子(shiina)
- 2002年 市川由衣、香里奈、沢尻エリカ、立花彩野(鎗田彩野)
[編集] 総括
グラビアアイドルという評価があいまいな分野において、その評価のひとつの手段として始まった企画であった。選ばれるアイドルとしては水着姿でのアピール度が重視される傾向にあり、美貌や可愛らしさの他に乳房の大きさや下半身の豊満さなど性的魅力の強い女性が選出されている。特に稲尾律子、青木美津子などの野性的で肉感的なキャンギャルや遠野舞子、吉野きみか、雛形あきこなどの肉体派のアイドルなど、男性誌ではかなりの露出があったにもかかわらず公共には認知されていなかったタレントの登竜門になった。また、後に女優として活躍する内田有紀、田中広子、稲森いずみなども、選出当時は際どい水着姿で大胆なポーズを見せるタレントであった。このように性的対象としての意味合いも強かったヴィジュアルクイーンであるが、それは1996年度に選出された4人で頂点に達する。最もフェロモンを放っていた時代の山田まりやや規格外の圧倒的に巨大な乳房を持つ青木裕子と黒田美礼、さらにもう一人もレベルの高い巨乳美女の稲田千花という史上類を見ないオナペットの選出は驚愕の出来事であった。1996年に比べるとバランスの取れた美女が多い1997年のインパクトは薄い。1998年も安西ひろこや鮎河ナオミなどオナペットの当たり年といえる。2000年以降もレベルが高い。